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Beautiful Day

 「PaulsPaintings」はパースシティから北東へ、車を20分ほど走らせた所にあるMorleyを拠点とする小さな塗装会社だ。

 従業員は6人、ベトナム、ポーランド、チリ、ニカラグア、メキシコ、そして日本人と、その国籍は様々となる。

 ボス「ポール」は典型的なオージーそのものだと思う。
見た目も中身も。
人見知りせず、誰にも平等でいて、気前がいい。ハンバーガーやフィッシュ&チップスを頬張り、よく笑う。そして、優しいのだ。

 
 
 雲一つない晴れ渡った空は、パースにはよく似合う。ポールはこのよく晴れた渡った空を見上げて、
よく「Beautiful day」と言う。

晴天だけじゃない。

 朝方や夕方の、青とオレンジが入り交じるコントラストも、
広大な大地にモクモクと膨れ上がった馬鹿でかい入道雲も、彼は大好きだ。
仕事の休憩も、外でしたがる。
なぜならば
今日もパースは

「beautiful day」

だからだ。

DSC01253.jpg

 
 ポールは嫁を愛していると思う。嫁は17歳年下のベトナム人だ。2年前に出会い、結婚。
結婚した当初の嫁は全く英語が喋れなかったらしいが、2年後の今はネイティブに遜色ないくらい流暢に喋り、ポールによく甘え、よくキスをする。その甘え方もベッタリだ。

そして時々、そんな嫁を仕事に連れてくる。嫁と一緒の時のポールはとても機嫌がいい。機嫌がいいが、他愛も無いことでよく喧嘩もする。

 車で現場に移動中、ポールと嫁はよくラジオのチャンネルを争う。お気に入りの曲がかかると、ポールはハンドルから手を離して踊りだし、嫁はノリノリで歌い出す。が、ポールの嫌いな曲が流れ出すと、二人は喧嘩を始める。

「まっくす、音量上げて!」
「上げるな!まっくす。」
「いいから上げて!」
「俺はこの曲が嫌いなんだ!」
「もっとあげて!あたしは好きなの!」

そして私は「後部座席の嫁の味方」をする。
ポールに多少の罪悪感を覚えつつ、いじけたポールをふと見ると、
中盤に差し掛かかったくらいから、
鼻歌で歌い出し、
声を出し、
最後は嫁と一緒に歌い出す。

結局最後は

ノリノリだ。

もはや、二人だけの世界である。

 

 そんなポールは、最近でかい家を買ったらしい。今住んでいる家が売れ次第、引っ越すそうだ。

そして、
「お前も来るか?」
と聞かれた私は、
引っ越して間もない家に何の未練も残さず、
次の引っ越しを決意。

きっと、
彼らと過ごすその生活は、

「beautiful days」に

違いない。
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